経皮吸収とは、物質が皮膚を透過して体内に吸収されることです。
皮膚の表面でバリア機能を果たしているのは、皮膚の最外層にある「角質層」と呼ばれる部位です。
皮膚の角質層を、厚さが薄く、水分や物質の透過を防ぐという機能が共通する「ポリ袋」に例えてみましょう。
大きなポリ袋を頭からすっぽりと被っていれば、雨に降られても体がぬれることはありませんが、
このポリ袋に数多くの穴ができてしまうと、その防水機能は失われてしまいます。
同様に、皮膚の角質層には「バリア機能」があり、水分や物質が外部から皮膚を浸透して侵入するのを強固に防いでいます。
つまり、いかに高価な美容液を皮膚に塗っても、ポリ袋の表面に塗るのと同様で、
美容液などの化粧品によるスキンケアには、皮膚のバリア機能に起因した絶対的な限界があるのです。
鍼を皮膚に刺入し、角質層に数多くの微細な創をつけることでバリア機能を破壊し、経皮吸収率を向上させると共に、
自己治癒力による「修復機能」が働いてくれるおかげで、数時間で皮膚のバリア機能は回復していくのです(*^-^*)